DTMスキルアップメモ - frenchbread

見習いボカロPがそこそこのボカロPになるまで、が描かれていくはずのブログ。

Logic Pro X Drummerトラックのクオリティを向上させる技2つ

しつこくLogin Pro X「Drummer」の話です。

以前に以下の3シリーズ記事を書いたのですが、DAWの機能としてとても優秀と思いつつも、やはり自動演奏機能というのは初心者補助だったり、あるいは時短用のツールだったりするので、クオリティはある程度割り切って考えないといけないなあ・・と思っておりました。 

 

www.frenchbread-dtm.com

 

ですが、工夫次第では普通に使うよりももう少しクオリティを上げることができるので、その方法を紹介したいと思います。

 

まず前置きとして、以下のデモ(この記事で紹介する技を使っていないデモ)をお聴きいただければと思います。

前掲の記事で使っている曲と同じ軽めなロック曲の一部で、このドラム部分がDrummerで生成したトラックです。

これをもうちょっといい感じにしていきましょう。(ギターとか他にも問題がありますが、それは置いておきます。)

 

 

方法1:音源を専用音源に差し替える

まずこちらは特別なテクニックではないのですが、音源をDAW標準から専用音源に差し替えてしまうことができます。

 

やり方としては、以下のようにドラマートラックをソフトウェア音源トラックにエイリアスコピーして、ソフトウェア音源トラックの音源を専用ドラム音源に設定します。

(エイリアスじゃなくてもいいのですが、エイリアスにすることでDrummerの設定を調整する都度コピーする手間が省けます。)

 

 

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注意すべきは、生成されるMIDIノートがDrummerの仕様に依存するので(クラッシュの音に使うのはC#2とA2のみとか)、専用音源側のMIDIマップの設定変更が必須です。

Drummerがどのノートを鳴らすのか?は前述のシリーズ記事①にまとめていますので、そちらを見ていただければいいのですが、簡単に言えばGM規格に従っていればOKです。

たとえばAddictive Drums 2なら、「Map Window」のプリセットから「GM」を選べばよく、基本そのままDrummerトラックにハマってくれるので楽です。下図参照。

(なお、Drummerトラックのハイハットのノートには問題があるので要注意です。詳しくはこちら。)

 

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他の専用音源(BFD3など)でも、たいていはMIDIマップの切り替えはできるはずなので、このひと手間を加えれば単純に出音のクオリティが上がります。

 

方法2:キメをむりやり作る

『ドラムの打ち込み方はあまりわからないけど(あるいはDrummerでさっと作りたいけど)、キメのタイミングのイメージはあるので、そこではジャーン!って鳴ってほしい!』というニーズはよくあると思います。

たとえば先ほどのデモ曲ですが、繰り返し2回目の2小節目(15秒あたりから)のところは、ギターのフレーズにあわせて「ダダーダダーダダ・・」ってキック&クラッシュを叩いてほしいと僕は思いました。

 

しかし残念なことに、通常Drummerは小節の頭以外ではキメを作ってくれません

リージョンを分割するとそこでキメてくれる、といった情報を見かけることがあるのですが、実際には小節の途中で切っても効果はありません。

 

なのですが発想を変えると、キメ前後の拍子を変えて、キメの頭をむりやり小節の頭にしてしまえばキメてくれる、ということになります。

さっきからキメるキメる、とか書いててなんだか違う話をしている気がしてきましたが、それはさておき、編集イメージは以下のようになります。

キメ指定が終わったら、もちろん元の拍子に戻してあげます。

 

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キメたいところの前のリージョンは、小さいフィルを設定します。

ゼロだと「フィル明けのクラッシュ」がフィルごとなくなってしまって意味がなく、ツマミをたくさん回すと、キメ前に邪魔なフィルが入りすぎるためです。

 

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そして、元の拍子に戻すところの直前のリージョンは、キメがいらなければ以下のようにゼロにします。

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これでめでたく、39/40/41小節目(正しい小節数ではなくなっていますが)の頭にキメが入りました。(また、42の頭にはキメが入っていません。)

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成果

それではこちらをお聴きください。

方法1によって単純にドラムの音がいい音になったのと、方法2によって15秒あたり(と29秒あたり)で曲の展開に沿ったキメが入りました。

 

 

方法2については非音楽的と言いますか、ゲームの小ワザみたいな話で、本来喜んでやるべきことではないのですが、ともあれ欲しい結果は得られます。他で紹介している記事などを見たことがなかったので、記事にまとめておくことにしました。