DTMスキルアップメモ - frenchbread

見習いボカロPがそこそこのボカロPになるまで、が描かれていくはずのブログ。

制作した楽曲をDAW標準音源だけで作り変えてみたところ。

最近、ソライロ4部作やらなにやらを立て続けにニコニコ動画で発表しています。

作曲スキルの向上には作曲あるのみだとは思うものの、クオリティがどうにも頭打ちになってきたなと痛感しています。前進というか横滑りしている感じ。

ということはもっと音源やプラグインなどの装備増強が必要だろうか・・と考えかけて、いやちょっと待てよ?と思ったのです。

 

有名音源やプラグイン買えばクオリティ上がるだろうという幻想

僕は1年くらい前からニコニコ動画でのボカロPデビューを考え始めて、そこから有名音源やプラグインをちまちまと買い揃えてきました。まあ大抵の人が通る道ですね。

新しい装備を導入しては次の曲で使用して、「んー・・劇的にというほどではないけど、前よりクオリティ上がったよな」と自分に言い聞かせて、また買い足して・・

でも相変わらず、周囲の上級者(上級者って言っても動画作品が10,000再生されるくらいが自分の言う上級者です)と自分の差はまったく埋まらなくて。

道のりは遠く険しいなあ、とため息をつく日々。

 

そんなある日、尊敬するDTMerの一人であるずんずん様のブログでこんな記事を見ました。

ロックやメタル系の激しい音作りがとても上手な方なんですが、あえてCubase付属音源とプラグインだけでドラムの音作りしてみたという内容です。

僕は少し前に有名なドラム音源BFD3を入手したので、最近はBFD3を使うようにしているのですが、この記事のサンプル音源を聴いて「これ自分がBFD3で作る音より全然いい感じじゃね?!」と愕然としました。

 

zunx2dtm.com

 

BFD3は特に音作りが難しいことで有名な音源ではありますが、結局はその他の音源やプラグインでも同じことが言えるような気がします。

つまり、良い音源はクオリティを上げるポテンシャルを持っているけれど「誰が使ってもクオリティを上げてくれる道具」ではないのではないか?と。

 

実験しました

実際にやってみないと確信が持てないので、ちょっとバカバカしいなと思いながらも実験してみました。

 

次の曲を聴いてください。

「Shooting Star」というfrenchbread氏渾身のロック曲(注:歌を除いて評判はかなり悪い)です。この状態でニコニコ動画に投稿しています。

フル版はこちら

 

次は同曲をCubase標準音源とプラグインのみでミックスし直したバージョンです。

ベロシティやキースイッチ以外、MIDI打ち込みは変えていません。

 

・・どうでしょう。たいして差がないクオリティじゃないでしょうか?

なんとも複雑な気持ちです。

それとも僕の耳がダメなだけで、聴く人によってはやっぱり前者のほうが各パーツの音は良いと思うのでしょうか?

(追記)記事公開直後からtwitter含めて「いや明らかに有料音源版のほうがだいぶマシでしょ」という意見を複数いただきました。自分のクソ耳を晒す記事になってしまってただただお恥ずかしいです・・ ^^;

 

参考までに有料音源・プラグインを使っている箇所を一覧化しました。実際にはこれくらい違うわけですね。

 

トラック ニコニコ動画版 Cubase標準リメイク版
ドラム

BFD3

上述のずんずん様のブログをほぼ丸パクリ(GROOVE AGENT > LA Red)

ベース

Trillian

アンプ:BIAS FX

HALION SONIC SE > Electric Bass VX
リードギター

Junk Guitar

アンプ:BIAS FX

HALION SONIC SE > Clean Strat Guitar

アンプ:VST Amp Rack

バッキングギター

Junk Guitar

アンプ:BIAS FX

HALION SONIC SE > Solid Guitar VX

アンプ:VST Amp Rack

ピアノ

Addictive Keys

HALION SONIC SE > Bright Rock Piano
シンセ Kontakt5の標準ライブラリ Retrologue > Bright Dance Stabsをもとにエディット
その他ミックス用

リバーブにWaves TrueVerbを使用

ギターやボーカルのダブリング用にWaves Doubler 2を使用

(エキサイターにNOMAD COSMOSを使用)

RoomWorksやClonerを使用

(COSMOSは特に代用なし)

マスタリング リミッターにA.O.M.Invisible Limiter CompresserとMaximizerで代用

 

総括

僕が使用しているCubase Proはそれ自体が高価なので、もっと安価なDAWを使用している方の場合だともう少し事情は異なるかもしれません。

たとえばHALION SONIC SE Proには「-VX」というキースイッチによる奏法バリエーションが収録された音源があり、楽器らしい演奏の再現にかなり役立ったりとかしますので。(Cubase Proより下位のバージョンには付属していない。)

 

ただ、有名な有料音源を導入しても、それを活かすための基礎技術が不足していれば大してクオリティは上がらないというのは、初心者にはやや残酷な話ですが間違いないと思います。

もっともDTMに限らず「形から入る」「まず高価なものを買って自分をモチベーティングする」というスタイルもありますし、もちろん各人の好きなやり方でやればいいんですけど。

もしかしたら、作業効率を上げるための投資(PC自体のスペックアップ、HDD→SSD、デュアルモニタ、十分なキー数のMIDIキーボード等)を重視するほうが、長い目で見れば最もクオリティ向上には有効なのかもしれない、と思ったりしました。

 

DTMは何かと底なし沼な世界なので、お買い物も含めて賢く戦っていきたいですよね。

それではまた!